日々変化する現代社会に対応し,人々のニーズは大量化,多様化の傾向を見せ,それらの収集且つ情報整理と 必要性を常に実感しながら私達は日常生活を営んでいる。その欲求を満たす最も身近な手段として,本や雑誌が 存在する。そして,それらの集大成が“図書館”であろう。 知識及び各々の見解を明確化するには,情報が必要であり,私は特に雑誌に注目したいのである。時代を問わず 雑誌掲載記事は,当時の時代背景は勿論,学問・風俗,ことに当時の人々が何を見,何を考えていたかという生の 事実が,身近に実態を伴なって髣髴とする,ある意味では重要な情報資料である。それ故,付録に至るまで重要と 見た保存方法が望ましいのではないだろうか。 確かに,装幀の問題,又,発行部数や利用者の取り扱い等により,その保存には,様々な弊害が生じることは 否めない。しかし,図書館の一利用者として,現在の図書館の充実を賞賛する一方で過去現在の様々な分野の雑誌 の保存と、そのさらなる充実を切望してやまないのである。(日本文学専攻前期1年次院生 楠井 敦子)