図書館のアルバイト

鄭銀志

 図書館は私にとって,いつも素敵な出会いが待っている特別な所である。そこでは,百五十年前のショパンとの

親しい対話もできるし,クリスチャン・ディオールと共に彼の作品世界へいっしょに飛び込むことができる。

小学校の時から学校図書館でボランティア活動をした私は,図書館との縁が深い。今は大学の図書館で週7.5時間

アルバイトをしている。自国で図書館学科を卒業して,国会図書館と企業の資料室で仕事をした経験がある。それで

日本と韓国の図書の分類体系を比較しながら仕事をしているが,これはすごくおもしろい。特に書架配列をしながら,

気に入った本を見つけた時の喜びは,まるで宝探しとおなじものである。図書館のバイトは,大学に入ったばかりの

私にとって,新しい勉学環境に取り組むのに,すごく役に立ち,学校生活の適応と経済的な側面で,一石二鳥の効果

を与えてくれた。豊かな経験は,人を成功に導く信仰のようなものである。図書館のアルバイトこそ,学生時代に

見逃すことができない大切な経験だと思われる。 (被服学科1年次学生)