■図書館事務室よリ


 平成8年8月,文部省は図書館法に基づく司書養成の課程について,履修科目,単位数など

いくつかの変更を含む 改正を公示した。これまでの必修9科目15単位は,新規則では12科

目18単位,選択科目5科目5単位のうち2科目 2単位以上で,改正後,司書の資格を得るため

に修得しなけれぱならない科目と単位数は14科目20単位以上となっている。また科目名や科

目の内容も,たとえば,児童を対象とする図書館サービスを総合的に扱う児童サービス論を必

修に加えているほか,参考業務・演習は,情報サービス概説,レファレンスサービス演習へと

変更するなど,時代の変化に伴う図書館サービスの対応変化の必要性をねらいとする姿勢が伺

える。(図書館雑誌1996年6月号参照)この改正は平成9年4月1日で新規則への移行が原則

であるが,平成10年4月1日でもよいとする措置があり, 本学は後者の予定で準備が進めら

れている。

 いうまでもなく,司書課程の授業を支援するために図書館の協力態勢は必須であり,また受

け皿となる司書の仕事も一そうの実力をつけることが極めて重要となるであろう。

 ところで目白の現図書館は本学に初めて図書館が建設された明冶39年より幾歳月,火災,震

災の不運に遭い,崩壊と再建の歴史を経て,昭和39年6月上代タノ第六代学長の英断により建

設された。欧米視察,新構想模索の後,「宝の蔵をたてるように工夫に工夫をこらして」でき

あがったものであった。この背後の厚みをなしている内容も今では書架対策の対象になり,資

料の収蔵スペース対策として考えられる幾つかの選択肢即ち,書架の増設,書庫スペースの拡

充,委託保菅,マイクロフォーム化,分担保存,資料の廃棄,他機関への移菅等について,現

採用の委託保管も含め新たな検討を自らに課している。 

 平成9年度図書委員会委員長 杉森長子(文化)委員 古田泰男(児童) 本間健(食物)
麻原美子(日本文学)高頭麻子(史) 本間道子(心理) 塚田昌甫(数物科) 浅岡守夫(物質生物科) 
(上村)